有事の金

今回は投資に関して私見を記載します。
「有事の金」とは、地政学的リスクや経済危機など、不確実性が高まる局面で金の価格が上昇する現象を指します。この概念は長年にわたり投資家の間で定着しており、現在の世界情勢を鑑みても、その有効性は揺らいでいないと思います。

今回の有事とは何か?

「有事」という言葉を単なる戦争やテロと捉えるのは表面的な理解にとどまります。現在進行形の世界情勢を見ると、アメリカのトランプ前大統領がウクライナとロシアの停戦に向けて動きを見せています。一見すると停戦は安定につながるため、有事ではなさそうです。しかし、問題の本質は異なります。

今回の「有事」とは、米国がウクライナやヨーロッパを蚊帳の外に置いたまま停戦交渉を進め、これまで大事にしてきた秩序を破壊し、新たな秩序を築こうとしている点にあると考えます。これが何を意味するのか、どのような世界秩序が生まれるのか、誰にも分かりません。この不確実性こそが投資家の不安を生み、金買いにつながっていると思います。

世界の投資家はどう動くか?

市場において、最も嫌われるのは「予測不可能な状況」です。投資家はリスクヘッジのために、比較的安定した資産へ資金を移動させます。これが金の需要を高める要因となります。

金は無国籍の資産であり、世界秩序の変動期には特に価値が見直される傾向にあります。実際に、近年の金価格は歴史的な高値圏にあります。さらに、金鉱株もこの流れに乗る形で上昇しています。

金と金鉱株への投資

金そのものを保有する方法としては、ETF(上場投資信託)があります。しかし、私は金価格に連動したETFは好きではありません。理由は単純で持っていても配当が出ないからです。その面で金鉱株は配当を出す企業も多く、金そのものを持つよりもキャッシュフローを生むメリットがあります。特に、財務が健全でコスト管理が優れた企業を選べば、金の値上がりとともに安定した収益を得ることができます。

今後の見通しと戦略

現在、世界は新しい秩序の形成期にあります。米国がどのように動くか、ヨーロッパの影響力がどう変化するか、中国がどのような立場を取るか——すべてが不透明な状況です。このような局面では、資産の一部を金や金鉱株に振り向けることは理にかなっています。

もちろん、投資にはリスクが伴います。しかし、歴史を振り返れば、有事の際に金が買われるという事実は揺るぎません。今後の不確実性を考えれば、金や金鉱株への投資は有力な選択肢の一つとなるでしょう。

これからの世界情勢を見極めつつ、賢明な投資判断を下していきましょう。

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